JIHEでも「三重が面白い動きをしている」という声を聞きましたが、実際に調べてみると、明和町では麻をもう一度日本の産業として育て直すための取り組みが進んでいます。
文化と産業の両方を合わせて考えている点が、とてもユニークです。
TSM編集部としても、今後の国産ヘンプの流れを見る上で注目したい地域です。
明和町が進める「天津菅麻(あまつすがそ)プロジェクト」
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明和町の中心には、町・大学・企業が協力して行う 天津菅麻プロジェクト があります。
この町は昔から「麻を育てて伊勢神宮におさめてきた土地」で、
麻績郷(おみのさと)と呼ばれていた歴史があります。
その背景を生かしながら、今は次のような取り組みを進めています。
・麻の栽培をもう一度地域に根付かせる
・古くから続く麻の文化を伝えていく
・食品・繊維・建材などへの活用を探る
・若い世代の担い手づくりにつなげる
「伝統文化の継承」と「新しい産業づくり」が同時に進んでいるのが特徴です。
歴史的な意味を持つ土地だからこそ、地域の理解が得られやすいという強みも感じます。
企業とつながる仕組み「HEMP HUB」
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明和町の動きが注目されている理由のひとつが、企業が参加できる仕組みが整っていることです。
その役割を担うのが HEMP HUB です。
ここでは、
• 食品
• 衣類
• 建物の材料
• 環境にやさしい製品
など、さまざまな分野の企業が「国産の麻をどう使えるか」を一緒に考えています。
法制度が変わり、産業用の麻が扱いやすくなる見通しがあるため、
「原料から国産でつくりたい」という会社の関心が高まっています。
明和町のように、自治体が先に動いて実験を進めている場所は、全国的にもまだ多くありません。
実際に学べる場「ヘンプイノベーション研究会」
企業向けの学びの場として、ヘンプイノベーション研究会 も立ち上がっています。
内容は難しい専門話だけでなく、
• 麻の歴史
• 法律の基礎
• 世界での使われ方
• 食品や建材への活用例
など、初心者でも理解しやすいテーマが中心です。
オンラインで話を聞くだけでなく、
明和町での畑の見学や関係者との交流もあり、
「現場で何が起きているのか」を肌で感じられるプログラムになっています。
まとめ
文化と産業を同時に育てる“明和モデル”に今後も注目**
明和町の取り組みは、
• 古い文化を守ること
• 新しい産業を作ること
この両方を一度に進めようとしている点が大きな魅力です。
JIHEの会場でも話題になったように、
国産ヘンプが動き出す時、こうした地域の取り組みが大きなヒントになるはずです。
TSM編集部としても、これからの展開を引き続き追っていきたいと思います。
