関連企業との交流、そしてCBDの次のステージを確信した2日間
TSM編集部は、11月14〜15日に開催された 国際ヘンプ博覧会 JIHE(ジャイヘ)2025 を取材しました。
本イベントは、CBDジャーニー/カナコン/HEMPジャーニーといった既存イベントを統合し、ヘンプ産業全体を俯瞰できる新しい国際展示会として注目を集めています。
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今年のJIHEは、展示内容の充実度はもちろん、「未来の市場について語る会話が多かった」ことが特に印象的でした。
編集部が実際に見て、聞いて、感じた内容をレポートします。
原料展示のレベルが大幅に進化
会場では、CBD・CBG・CBN などの原料展示が非常に充実していました。
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・高純度アイソレート
・ディスティレート
・COAの提示
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・重点検査などの透明性アピール
写真からもわかるとおり、品質と安全性を可視化する工夫がどの企業でも進んでおり、ポスト規制時代を見据えた真剣さを感じました。
TSM編集部が日頃お世話になっている関連企業も多く出展しており、
今後の供給体制や市場の行方について、直接話し合うことができたのも大きな収穫です。
日本の“ものづくり”がヘンプ領域でも存在感
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SABOTEN(サボテン)のツールブースでは、
剪定バサミやカッターなど、現場で使われる専門ツールが並び、多くの来場者から注目を集めていました。
細かな加工精度や、プロ仕様の仕上がりは日本らしい技術力そのもの。
農業・加工分野の厚みが今後のヘンプ産業に確実に寄与することを感じさせます。
国内CBDブランドの成熟
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CBDコスメ・リキッドなどの製品展示も質が高く、
特にコスメ関連のブースでは、
• 顧客のレビュー
• 年代・男女比
• 使用感のフィードバック
など、利用者目線での情報が丁寧にまとめられていました。
国内CBDブランドが“誠実なプロダクトづくり”へと舵を切っていることを、改めて確認できました。
会場で多く語られたのは“日本市場の未来”
今回の取材で最も印象的だったのは、
出展企業との会話の中で 「今後の市場をどう作っていくか」 というテーマが自然に生まれていたことです。
● CBNは縮小傾向
複数の企業から一致して聞かれたのは、
「CBNは今後の流通が難しくなる」 という見立てでした。
展示はあるものの、主要領域として扱う空気ではなく、
市場としても整理段階に入った印象を受けました。
● CBDはむしろ前向き
対照的に、国内外の企業がそろって語っていたのが
「CBD市場はここから健全に伸びていく」 という見解です。
弊社と関係の深い企業とも、
• 原料供給の方向性
• ポスト規制後の新しい基準づくり
• 日本市場の透明化
• グローバル企業との連携
といった中長期的な話をじっくり行うことができました。
CBDが次のステージに進む準備は、すでに整いつつある。
そう確信できるやり取りでした。
総括:JIHEは未来の入り口になっていた
今回のJIHEは、単なる展示会を超え、
ヘンプ産業の未来を共有し、共に設計していく場として機能していたように感じます。
• 関連企業との再会と新たな連携
• 市場の健全性を高める原料展示
• 日本の技術力が支える周辺領域
• 国内CBDブランドの成熟
• CBNからCBD中心へのシフト
• 海外とのネットワーク強化
さまざまな動きが同時に進行しており、
2026年以降のCBD市場が確実に良い方向へ向かうことを実感できたイベントでした。
TSM編集部としても、今後の産業の変化を継続的に追いかけていきます。
