【驚きのデータ】CBDを4週間飲んだら… 8割が「不安が減った」と回答した?

── 約8割が「不安軽減」、約7割が「睡眠の質が改善」と実感

「CBDって本当に効果あるの?」
そんな疑問に対して、明確な数字を示す興味深い研究があります。

2019年、アメリカの医学誌『The Permanente Journal』に掲載されたCBDに関する臨床研究において、4週間CBDを継続摂取した参加者のうち、約8割が「不安が軽減された」、約7割が「睡眠の質が改善した」と回答したのです(※1)。
これは、CBDはどこまで効果があるのかという問いに対して、少なくとも一定の方向性を示すものといえるでしょう。
もちろん、「数字がすべて」ではありませんし、個人差や試験の条件も考慮する必要があります。しかし、体験者の多くがポジティブな変化を感じたという事実は、無視できないデータです。

Contents

試験の概要:誰に、どうCBDが使われたのか?

この研究は、アメリカ・コロラド州にある精神科クリニック「Wholeness Center」で行われた観察的臨床試験で、主に不安障害や睡眠障害を抱える成人患者72名が対象となりました。

試験の設計:

期間: 1ヶ月(4週間)
摂取方法: CBDカプセルの経口摂取(1日25mg〜75mg)
成分: 高純度のCBD
追跡: 毎週、心理状態や睡眠に関する質問票を用いてモニタリング

この研究の特徴は、リアルな診療現場におけるCBDの使用例を観察している点です。

つまり、一般消費者がCBD製品を日常生活の中で使うイメージに近い環境下でのデータといえます。

注目の結果:不安と睡眠への影響

不安の軽減効果

初回投与から1ヶ月後、全体の79.2%の参加者が「不安が軽減された」と報告。

特に社交不安、慢性的な心配、不眠に起因する神経過敏などの症状に対し、落ち着いた気分になったと回答する人が多く見られました。

この数値は、従来の抗不安薬に頼らざるを得なかった人々にとって、CBDが新たな選択肢として可能性を持つことを示唆しています。

睡眠の質の改善

同じく66.7%の参加者が「以前より眠りやすくなった」「夜中に目覚める回数が減った」などの変化を実感。

中には「ぐっすり眠れるようになって、日中の集中力も上がった」という声もあり、生活の質全体にポジティブな影響が出ていたとされています。

このように、CBDは穏やかながら確かな変化をもたらす可能性があります。

ただし、誤解してはいけないポイント
この研究結果は非常に希望のあるデータですが、いくつか注意点もあります。

⚠️ 科学的エビデンスの段階としては「観察研究」

これはランダム化比較試験(RCT)ではなく、プラセボ対照のない「ケースシリーズ研究」です。

つまり、CBDの効果を断定できる科学的エビデンスとは言えません。

また、使用されたものは純粋なCBD成分のみで、フルスペクトラムやブロードスペクトラム製品ではない点もポイントです。

⚠️ 個人差と環境因子

CBDの感じ方には、年齢・体質・生活リズム・心理状態などによって大きなばらつきがあります。

誰にでも効果があるわけではありません。

さらに、サプリメントや健康食品と同様、CBDも「使い方」や「タイミング」によって体感に差が出る可能性があることは、認識しておく必要があります。

なぜCBDは不安や睡眠に作用すると考えられているのか?

CBDが「心の安定」や「睡眠の質の向上」に関係しているとされる理由は、体内の**エンド・カンナビノイド・システム(ECS)**に作用することが知られているからです。

エンド・カンナビノイド・システム(ECS)とは?

ECSは、私たちの体内に存在する調整ネットワークで、主に次のような働きをしています:

・自律神経のバランス調整

・ストレスへの抵抗力の維持

・睡眠・覚醒リズムの最適化

・食欲や消化機能の安定

CBDはこのECSの中でも、CB1・CB2と呼ばれる受容体には直接作用しないものの、間接的に働きかけるとされており、アクティブな神経系を静かに整えてくれる可能性があります。

セロトニン系への関与
さらにCBDは、セロトニンの受容体「5-HT1A」にも関与するとされ、これが気分の安定や不安の緩和に寄与する可能性が報告されています。
これらのメカニズムを背景に、「CBDが心身にやさしく作用する」と言われているのです。

まとめ:数字はすべてじゃない。でも、無視できない。

CBDの臨床試験において:

約8割が「不安が軽減した」

約7割が「睡眠の質が改善した」

というポジティブなデータが得られたことは、CBDが補完的なセルフケアツールとして一定の可能性を持つことを示しています。

一方で、医薬品的な効果を謳うのではなく、「自分の状態を見極めながら、必要に応じて取り入れる」というスタンスが重要です。

リラックスしたい、よく眠りたい、心を落ち着けたい——そんな現代人のニーズに応える手段として、CBDは今後も注目される存在となるでしょう。

参考文献

1. Shannon, S., Lewis, N., Lee, H., & Hughes, S. (2019). Cannabidiol in Anxiety and Sleep: A Large Case Series. The Permanente Journal, 23.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6326553/

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