拒食症や食欲不振に悩む人へ
食べられない状態はとてもつらいものです。体重が減って体力が落ち、気分まで沈んでしまう…
そうした中で、麻由来の「マンチ(munchies=食欲増進)」が科学的に注目されています。
本記事では、カンナビノイドと食欲に関する研究を数字で整理し、拒食症や食欲不振にどのように関わるのかを解説します。
カンナビノイドは食欲不振を改善できる?最新研究の数字まとめ
摂取カロリーが40%アップ
実験でTHCを吸入したグループは、プラセボと比べて1日の摂取カロリーが40%増加。特にスナックや甘いものの間食が増えていました。
食欲改善はプラセボの約5倍
食欲低下に悩むエイズ患者を対象にした試験では、カンナビノイド摂取群の38%が食欲改善。プラセボ群は8%。
また体重が2kg以上増加した人の割合も22% vs 10.5%と大きな差が出ました。
拒食症患者の臨床試験
神経性やせ症(拒食症)の患者を対象にした臨床試験では、4週間で平均0.73kgの体重増加が認められています。
社会全体に見えるマンチ効果
アメリカで嗜好用大麻が解禁された州では、スナック菓子の売上が3〜5%増加。
アイス+3.1%、クッキー+4.1%、チップス+5.3%。社会全体の数字からもマンチ効果が確認されています。
拒食症・食欲不振の改善につながる仕組み
脳のスイッチが逆転:本来は「満腹」を伝える神経が「もっと食べたい」に切り替わります。
食べ物がおいしく感じられる:香りや味の感覚が強まり、食欲が湧きやすくなります。
ホルモン変化:グレリン(空腹ホルモン)が増加し、PYY(満腹ホルモン)が低下します。
注意点
効果には個人差があり、必ずしも体重が増えるとは限りません。
「食欲は上がったが体重やカロリー摂取は有意差なし」とする研究もあります。
日本ではTHCは違法。ここで紹介した研究は海外でのデータであり、国内で扱えるのはCBDなどTHCフリーの製品です。
拒食症や食欲不振に寄り添う選択肢:TSCのCBNクッキー
「ごはんは重たいけど、おやつなら食べられる」という方におすすめなのがCBNクッキー。
THCフリーで安心、甘くて食べやすいため、食欲回復のきっかけにしやすい製品です。
もちろん医薬品ではなく、治療を保証するものではありませんが、食べる楽しさを取り戻す一歩にはなり得ます。
まとめ:拒食症や食欲不振にマンチが持つ可能性
・カンナビノイドは摂取カロリーを40%増加させる可能性がある
・食欲改善の割合はプラセボの約5倍
・拒食症の臨床試験では平均0.73kg体重増加
・社会全体でもスナック売上3〜5%増という形でマンチ効果が現れている
研究はまだ発展途上ですが、カンナビノイドによるマンチは拒食症や食欲不振の新しいサポート手段となる可能性があります。利用を考える際は、安全性や法規制を踏まえ、専門家に相談することが望ましいでしょう。
参考リンク
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• https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/8749598/
• https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19846172/
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